賛否両論ある白杖(はくじょう)SOSシグナルについて考えてみた
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どうも。田中(@tanaka_raku2)です。
先日ツイッターで白杖の方の方が困っている時のSOSサインというものを初めて知りました。
今日、藤沢駅周辺で
— 🎌⛩bigdaddy⛩🎌 (@bigdadd35311532) 2019年8月5日
杖を垂直に掲げていた人が
いました。
たまたま自分は
SOSのサインと
知っていたので
駅まで誘導出来ました。
駅周辺の放置自転車が邪魔で
点字プレートが
塞がれていました。
あの炎天下で
ずっと立っていたと思うと
早く気づいてあげれなくて
申し訳ない
気持ちになりました。 pic.twitter.com/PTx0kNtohN
恐らくこのサインを知らない人が多いと思うので
- どんな時に出されるサインなのか
- サインを出している人を見かけたらどうすればいいのか
これを機に色んな人に知ってもらおうと思って調べてみました!
ただ、実際にはこのシグナルには賛否両論あるそうです。
後半でその理由をお伝えします。
- 白杖(はくじょう)SOSシグナルとは
- SOSシグナルを見かけたらどうすればいい?
- 目の不自由な方が困る場面
- ちょっと待った!実際にはほとんどの方が知らない?
- 白杖SOSシグナルだけが助けを求めるサインではない
- 私達に出来ること
- まとめ
白杖(はくじょう)SOSシグナルとは
白杖SOSシグナルとは福岡県盲人協会が考案したもので、視覚障がい者が助けを求める時に白杖(はくじょう)を頭上50cmほどに掲げるサインのことです。
つまり、困っている・手助けしてほしいという意思表示なんですね!
白杖とは
白杖(はくじょう、英語: white cane)とは視覚障害者(全盲およびロービジョン)等の、道路の通行に著しい支障がある障害者が、歩行の際に前方の路面を触擦する等に使用する白い杖である[1]。大きさは直径2cm程度、長さ1mから1.4m程度のものが一般的である。
白杖の主な役割は、安全の確保(前方の障害物や危険の防御)、歩行に必要な情報(段差や歩道の切れ目等のランドマーク)の収集、ドライバーや他の歩行者・警察官などへの注意喚起の3つである。
身体障害者福祉法や福祉用具の分類での名称は盲人安全つえである。また、白杖の使用については道路交通法およびその施行令に規定があり、視覚障害のみならず肢体不自由、聴覚障害、平衡機能障害でも使用が認められている。
引用:ウィキペディア
目が完全に見えない人だけではなく、目が見えにくい人や耳の不自由な人、身体のバランスを上手く保てない人なども使っているんですね。
SOSシグナルを見かけたらどうすればいい?
こちらのSOSシグナルを見かけたら困っているサインなので、「どうかしましたか?」「お困りですか?」などと積極的に声をかけてあげましょう。
その際軽く肩や肘に触れて声をかけると、どこから声をかけているのか、こちらの位置が相手に伝わりやすいです。
※間違っても勢いよく叩いたり触れたりしてはいけません。
誘導の仕方
目の不自由な方を誘導する場合は軽く肘の上を持ってもらって、半歩前を歩きます。
子どもや背の低い方が誘導してあげる場合は、肩に手を置いてもらうと高さ的にちょうどいいですね。
悪い例として、手や衣服を引っ張ったり、後ろから押されると不安になります。
転倒の恐れもありますので、気を付けましょう。
段差では必ず声をかけよう
どんなに小さな段差でも必ず手前で「段差があります」と声をかけましょう。
これは階段でも同じですね。
階段の場合は誘導している人が途中で止まったり、気にかけて後ろを振り返ったりすると危険なので一定のリズムで上がりましょう。
終わりが近づいたら「あと○○段で終わりですよ」と声をかけてあげて、誘導される方が上がり終わったら一旦止まって「終わりましたよ」と教えてあげましょう。
目の不自由な方が困る場面
目の不自由な方が困る場面は私達が想像するよりもたくさんあります。
例えば
- 駅や商店街など人が多い場所での歩行
- 駅のホームや構内の複雑な地形
- 点字ブロック周辺の障害物
- 点字ブロックの上に置かれた自転車など
- 歩きスマホをしている人とぶつかりそうになる
- タクシーを拾いたい時
- 音声信号が無い交差点を渡る時
などなど。
特に点字ブロックは目の不自由な方が歩く時に必要なとても重要な情報の一つです。
間違っても点字ブロックの上や近くに自転車を置いたり、物を放置したりするのはやめましょう。
ちょっと待った!実際にはほとんどの方が知らない?
白杖SOSシグナルについてこのような声を頂きました。
白杖シグナル使う人ほぼいないですよ。訓練で習わないし、盲学校の生徒も知らないので、、、。
— Nakamura yuko (@yuuko_Nakamura) 2019年8月7日
一部の人だけです。
これで白杖取られた人もいます。
そうなんです。現在高齢の人で一部地域が発祥で40年経っても広まらないほど使い勝手良くない。
— Nakamura yuko (@yuuko_Nakamura) 2019年8月7日
でも、すごい有名な人が善意でツイートしていて広まってるようです。💦
実際使ってない人が多い、というか白杖あげると体勢が不安定になって危ないので、声かけてくれた方が助かるのと、わかりやすいです。
白杖を使っている方でこのサインを実際に使っている人は少数で、大多数の方は存在すら知らないとのこと。
つまりサインを使用する人が知らなくて、サインを見たら手伝ってあげたいという人が知っているというおかしな状態になってるんですね。
実際に白杖SOSシグナルを知っている方でも、地面から白杖を離すことに抵抗があるそうです。
確かに改めて考えてみると使い勝手の悪いサインですね……。
目の見える私達からしたらサインがある方がきっとわかりやすいんでしょうが、私達がわかりやすいよりも当事者が使いやすいかどうかが大事だと思います。
白杖SOSシグナルだけが助けを求めるサインではない
目が見える見えない関係なしに人には性格があります。
積極的に誰かに助けを求めることが出来る人もいれば、人に助けてもらうことが苦手という人もいます。
この白杖SOSシグナルも積極的に使える人もいれば、使えない(使いたくない)人もいるでしょう。
重要なのは白杖SOSシグナルを出していなくても困っているかもしれないという想像力を持つことではないでしょうか。
私達に出来ること
もし街中で目の不自由な方を見かけたら少しでいいので、困ったような動作をしていないか見てみてください。
もし、困っているようだったら勇気を出して声をかけてみましょう。
逆に助けを求められたらそれに応えてあげましょう!
また、点字ブロックの上や近くに物が置かれていたらそれをどかしておいてあげると、目の不自由な方が通る際に危険が一つ減ります。
自転車も少しの間だけだからと思わず、ちゃんとした駐輪場にとめましょうね。
あと、歩きスマホはやめましょう。
歩きスマホは誰にとっても危険です。
いまだに自転車に乗っている時にスマホを操作している人も見かけます。
危険なので絶対にやめて!
まとめ
- 白杖SOSシグナルには賛否両論ある
- 白杖SOSシグナルを出してないからといって困ってないわけではない
- 助けを求める手段の一つとして白杖SOSシグナルがあるのであって、それが全てではない
- そもそもサイン自体を知らない人が大多数(サインを出している人を見た場合は速やかに助けてあげましょう)
- 白杖を使用している人を見かけたらほんの少しでいいので困ってないか気にかける
目が不自由な方でもそうじゃない方でも、困っている人がいたらお互いに助け合う気持ちを持つ。
それが1番大事なことだと思います。
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ヤンキーと盲目学校に通う弱視の女の子の恋愛漫画「ヤンキー君と白杖ガール」では、リアルな「弱視」の方の視点が描かれていて目が見える人にとって、はっと気付かされることがたくさんある作品です。
重く真面目なテーマですが、ラブコメ&ギャグ要素が強く、テンポよく物語が進むので楽しく読むことができますよ。